副鼻腔炎になってから頭痛がする(50代女性)

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来院までの経緯

もともとは五十肩の主訴で来院されていたが、現在では症状が改善され、月に一回メンテナンスで来院していただいていた。先日来院された際に、最近副鼻腔炎になり、頭痛があるという話があった。副鼻腔炎と頭痛はどちらも左側に出ている。頭痛は特に、頭皮に痛みを感じて、触ったり、押したりするだけで痛みがする。副鼻腔炎には抗生物質を処方され、現在服用して1週間がたっている。

検査と所見

  • 左頭皮に圧痛あり
  • 体の左側が緊張傾向
  • 左胸鎖乳突筋に緊張と圧痛あり
  • 肩甲胸郭関節、肩甲上腕関節の可動性低下

施術と経過

今回のケースは頚部筋群を主とした左側の緊張の増加が原因だと考え、施術を行った。まずは、全体的な緊張の緩和のため、脊柱やその周りの筋群にモビライゼーションを行い、左右のバランスが崩れにくくなるように足関節から下枝にかけても調整を行った。全体の緊張緩和が見られた後に過度に緊張している胸鎖乳突筋に対して緊張が緩和するようケアを行った。施術後、実際に頭皮を触っても痛みはなくなっていた。もともと症状のある肩のケアも兼ねて、月に一回のペースでメンテナンスを現在行っている。

今回のケースについて考察

頭痛は読んで字のごとく頭が痛くなる症状なので、脳の問題かと心配になってしまう方も多い症状です。頭痛の原因としては主に、神経や血管、筋肉の関連痛によって出ているケースが多いです。今回のケースは、筋肉の緊張によって引き起こされた症状でした。ちなみに副鼻腔炎や副鼻腔に問題が起こると、おそらく体の反射によって、胸鎖乳突筋に緊張や何らかのエラーが出ることが多いです。その筋肉は頚部で一番大きな筋肉なので、今回のような関連痛や頚部筋群の緊張も伴って、血管や神経に作用し、頭痛を引き起こしやすい筋肉です。

頭痛は神経や血管に筋肉と様々な要素が考えられるので、正確な鑑別が必要になります。注意が必要なのは、朝起床時に頭痛があり、日中にかけてどんどん痛みが増悪していくタイプです。増悪していくようなものは、脳腫瘍のような内科的な問題が隠れている恐れがありますので、しかるべき医療機関で診てもらうことをお勧めします。ほかにも、脳出血で頭痛が起きた場合は、激しい痛みが伴いますが、時間がたつにつれて収まっていくような注意しづらい頭痛もあるので、注意しましょう。

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